麻雀の点数計算を身につける その1(30符、40符、50符、70符の点数)
麻雀自体は学生のころからやっていたんですが、点数計算は本気で覚えようという気がなかったので、断片的な知識はあったもののしっかりと頭に入っていませんでした。
最近会社内で打つ機会があったので、これを機に、覚えることにしました。
この記事は自分の覚え方を整理してまとめたものとなります。
大まかに、次の順番で覚えていきます(満貫以上が後回しなのは、まぁ知ってるでしょっていう消化試合のため)。
- 30符、40符、50符、70符の点数(ロン)
- 20符、25符、60符、80符、90符、100符、110符の点数(ロン)
- ツモ時の点数
- 満貫、跳満、倍満、3倍満、役満、ダブル役満
- 符の計算
点数計算の原則
まずは点数の計算式から。ただこれは覚えなくても問題なくて、大事なのはこの計算式から導けるエッセンスの方です。
- 基本点 = 符 x 2^(飜+2) – いわゆるバンバン
- 子のロン:基本点 x 4
- 子のツモ:親は基本点 x 2、子は基本点(子は二人いるので結局 x4 になる)
- 親のロン:基本点 x 6
- 親のツモ:基本点 x 2(子は三人いるので結局 x6 になる)
なお実際の点数は基本点の10の位を切り上げするので、ツモとロンで誤差が出ることもある。
この原則から次の4つが導かれる。
- 親の得点は 子の1.5倍
- 基本点が同じなら、 親がツモしたときの子の支払いと、子がツモしたときの親の支払いは同じ
- 子のツモ時の支払いは、 ロン時の半分を親、さらに半分を子 が支払う
- 親のツモ時の支払いは、 ロン時の1/3 を支払う
というわけで、以上の原則を頭の片隅に入れておくと麻雀の点数表なんてのは一切覚えてなくてもよくなる。だけど毎回そんな高速には計算できないので楽はしたい。でも点数表の丸暗記なんてこともしたくない。
覚えられる人は丸暗記してもらうとして、最低限だけ頭に入れてあとは計算で導いていきます。
子の点数(ロン時)
子の点数については、次の表の点数だけ覚えれば、あとは計算で導出できます。
符 | 1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 |
---|---|---|---|---|
30符 | 1000 | 2000 | 3900 | 7700 |
40符 | 1300 | - | ||
50符 | 1600 | - | ||
70符 | 2300 | 4500 | - | - |
- 30符は、せん、にせん、ざんく、ちっちと暗記
- 70符は、にーさん、しーごと暗記
- 1飜は30符から、せん、せんさんびゃく、せんろっぴゃくとそのまま暗記
- 70符3飜と40符4飜(以上)は満貫のため計算は不要
親の点数(ロン時)
親の点数については、次の表の点数だけ覚えれば、あとは計算で導出できます。
符 | 1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 |
---|---|---|---|---|
30符 | 1500 | 2900 | 5800 | 11600 |
40符 | 2000 | - | ||
50符 | 2400 | - | ||
70符 | 3400 | 6800 | - | - |
- 30符は、いちご、にっく、ごっぱー、ぴんぴんろくと暗記
- 70符は、さんしー、ろっぱーと暗記(2倍なので単純)
- 1飜は30符から、いちご、にせん、にーよんと暗記
- 70符3飜と40符4飜(以上)は満貫のため計算は不要
40符の導出
基本点の計算式をみてもらうと分かるんですが、麻雀の点数は 1飜上がるごとに2倍 となります。ただ切り上げがあるのできれいに2倍にならないケースもあるわけです。
で、本題ですが、子の40符は2倍すればOKです。親はきれいじゃないんですが、実は 子の30符2飜以上と同じ になります。つまり、まとめると次のようになります(4飜は満貫)。
符 | 1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 |
---|---|---|---|---|
子40符 | 1300 | 2600 | 5200 | - |
親40符 | 2000 | 3900 | 7700 | - |
なぜ子の30符2飜以上と親の40符1飜以上が同じになるのかは、基本点の計算式に注目すれば解明できます。
- 子の30符2飜 = 30 x 2 x 2 x 2 x 2 x 4 = 1920
- 親の40符1飜 = 40 x 2 x 2 x 2 x 6 = 1920
あとは飜が上がっても、両方とも2倍していくだけなので点数は一致します(ぜひ手元で式変形してみてください)。
50符の導出
50符は、計算上切り上げが発生しないため、きれいに2倍になります。まとめると次のようになります(4飜は満貫)。
符 | 1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 |
---|---|---|---|---|
子50符 | 1600 | 3200 | 6400 | - |
親50符 | 2400 | 4800 | 9600 | - |
まとめ
以上で、30符、40符、50符、70符については点数表を完成させることができました。
子の点数表。
符 | 1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 |
---|---|---|---|---|
30符 | 1000 | 2000 | 3900 | 7700 |
40符 | 1300 | 2600 | 5200 | - |
50符 | 1600 | 3200 | 6400 | - |
70符 | 2300 | 4500 | - | - |
親の点数表。
符 | 1飜 | 2飜 | 3飜 | 4飜 |
---|---|---|---|---|
30符 | 1500 | 2900 | 5800 | 11600 |
40符 | 2000 | 3900 | 7700 | - |
50符 | 2400 | 4800 | 9600 | - |
70符 | 3400 | 6800 | - | - |
どちらにせよ、30符が基本となるので、まずはこれから覚えるのが先決です。70符が全体から見ると割とイレギュラーなため、これも丸暗記が手っ取り早いです(使う機会は少なそうですが)。
個人的には40符の導出で扱った、親の40符が子の30符と1飜違いで同じ点数になるというのが目から鱗でした。
こういう発見(?)があると、ただの暗記ではなくなるのでおもしろいですね。