時間に厳しい仕事から自由な仕事に変わった話
この記事は退職者その2 Advent Calendar 2017の20日目です。
たまたまアドベントカレンダーを覗いたときに残り3枠で、ブログはじめてすぐだったこともあり、勢いで登録してしまいました。
前日は@pabroff_freezeさんの6回目の転職をして7社目に入社した話でした。
総論
今年の9月に約10年間務めた前職を辞め、10月に現職クラスメソッドへと転職しました。
前職では主として講師業をやっていました。1年の中では新人研修が一番の繁忙期となり、遅刻厳禁ですし、おちおち体調崩して休むわけにもいきませんでした。
現在はエンジニアとして自社サービスの開発や保守運用などを行っていて、フレックス&リモートワーク推奨のため、働き方の自由度が非常に高いです。
前職の話し
最初にも書きましたが前職では講師をやっていました。担当した研修をざっと書き出してみました。
- 未経験者を対象としたプログラミング言語研修
- Java
- PHP
- JavaScript
- Node
- C
- C#
- Visual Basic
- Ruby
- Python
- Go
- データベースの入門研修(DB固有というよりSQLなどを中心とした操作方法の習得)
- Oracle
- SQL Server
- MySQL
- PostgreSQL
- MongoDB
- Redis
- サーバやネットワークなどのインフラ研修
- Linux
- Windows Server
- ネットワーク基礎(TCP/IP)
- Ciscoルータ/スイッチ
- 暗号技術やWebシステムの脆弱性などを扱ったセキュリティ研修
- クラウド(AWS)を利用したシステム構築の研修
など。ほかにもフレームワークやビジネスマナーなど、挙げてみるとたくさんありますね。かなり幅広く身につけられましたし、業務としても活躍できる機会を与えてくれたことは非常に感謝しています。
また局地的に勤務時間が伸びる期間もありましたが、仕事自体はわりと自由にやらせてもらっていました。
勤務時間ですが、1年という単位で見ると、かなり勾配が激しいです。4月から7月くらいは新人研修という1年の中でも特に繁忙期となり、朝は8時半から夜は20時過ぎまで(場合によっては22時過ぎまで)、研修生と一日中対面して過ごします。遅刻欠勤はもってのほかです。
逆に閑散期で研修がなければ、フレックスでそれなりに自由度がありました。
とはいえ、まぁどこも同じだと思っていますが、やらなければいけないことは多く、それはそれでたいへんではありました。
これが、2017年の9月までのお話しです。
現職の話し
10月から現職になったわけですが、フレックスのコアタイムが11時〜15時となっており、夜の21時以降は勤務禁止となっています。またリモートワークが推奨となっており、ほとんど出社しないという人もいます。もちろん事前の申請は必要ですが、お堅いものではなく、さくっと申請も終わります。
極端な話し、コアタイムだけをリモートワークする日があってもよいわけです。先日もAmazon Echoが日本で発売されましたが、当日受け取るためにリモートしてましたし、セットアップの流れをブログ書いたりしてました(基本的にブログも業務時間に書きます)。
業務としては自社サービスの開発や保守運用、エンハンスなどやりたかったことがちゃんとできています。
またAWSのエキスパートはもちろんのこと、セキュリティやJava、モバイル(Android/iOS)など多彩なエンジニアがいる環境で、刺激を受けながら毎日を送っています。
控えめに言って、めっちゃ楽しいです。
転職までの経緯
ここで終わってもよいですが、最後に転職までの経緯を残しておきます。
2016年の末ごろからぼんやりと転職を意識するようになりました。動機は2点あり、1点は環境を変えたかったこと。もう1点はエンジニアとしてキャリアを積みたくなったことです。当初から転職は選択肢に入っていましたが、まずは現状を変えられないか現職でもどうにかならないか、なども考えていました。
年末年始はいろいろな企業の会社概要などを見て過ごしていました。そうするとSESを主な事業としている企業はどこ行っても同じだなと(わかってはいましたが)再認識し、行くなら自社サービスを持っているところだなと気持ちが固まりました。
そんなわけで、1月中は次のような条件を念頭に置いて探しつつ、履歴書や職務経歴書を書く中でスキルの棚卸しをしていました。これらの条件を洗い出した段階で、現職では無理だなという判断もできました。
- 自社サービスを持っている
- プログラミングがちゃんとできる
- 会社全体にエンジニア気質がある
- 社外に技術的な情報発信をしている
- 働き方の自由度が高い
2月の中旬くらいからいくつかの会社にエントリして転職活動が始まりました。特にエージェントや転職サイトは使いませんでしたが、Wantedlyだけはサービス開始当初に登録のみしていたことを思い出し、プロフィール欄などを埋めて少し使いました。
個人的に少し意外だったのは、志望はPG/SE職だったのが、スカウトが来るのはインフラが多かったことです。あとはスタートアップの「何でも屋さん」。企業を訪問して話しを聞く中で、定期的に外の人と交流はもつべきだな、ということも考えるようになりました。
ありがたいことに書類選考で落とされることはほぼなかったんですが、面接の時間が業務都合で 20時30分開始 ということも多く、方々にはご迷惑をかけてしまいました。
そんなこんなで4月の頭には内定をいただくことができ、上長に退職の意志を伝えました。当時の上長は、この辺はドライというか割り切った考えをしていたので、特に揉めごとにもならず退職の日程などすんなり決まりました。
最初にも書きましたが、実際の転職時期は10月だったので、内定いただいてから半年くらい間が空きました。入社時期については相談すればおそらく柔軟に対応してもらえるはずなので、そこで躊躇する必要はないはずです。
これから転職する人へのアドバイス
いま転職/退職を考えている人向けに、ささやかながらアドバイスを送ります。少しでも参考になれば。
- 転職する目的をはっきりさせ、自分の言葉で話せるように
- 「退職願」と「退職届」は別物です。「退職届」を出しましょう
- 文面は手書きと印刷に違いはありません。私は手書きでした
- 退職届に記述する「退職日」は結構重要です(保険料が変わってくる)。土日であっても、月末の日付を書きましょう
- 退職届を入れる封筒ですが、郵便枠なしはなかなか見つかりません。こだわりたい人はAmazonなどで購入しておきましょう
- 万が一に備えて 退職届は写真に撮っておきましょう
まとめ
ひょんなことから退職エントリを書くことになりましたが、振り返ってみると、約1年前のちょうど今ごろもやもやしてたわけですね。
今現在、転職を悩んでいる方は、まずは自分のやりたいことや現状の何が不満なのかを書き出してみることをお勧めします。そうすると今の環境でも何とかなるのか、それとも別の環境へ移った方がよいのか、その辺が明確になってきます。
一番ダメなのは、面接中に「どうして転職するんですか?」と聞かれて、きちんと自分の考えを説明できないことです。
それでは、これを読まれた方の一人でも、よい転職のきっかけになればうれしいです。
明日は@allforbigfireさんです。